私はウエディングプランナーとして、多くのご新郎ご新婦様のご結婚式のお手伝いをしてきました。
挙式の時にご新婦様はウエディングドレスを着て、顔にかけるベールをつけている姿をよく見られると思います。
本日はベールについてご紹介致します。
そもそもベールとは?
ベールとは、ウエディングドレスを着る際に、ご新婦様の顔にかけるチュールやオーガンジーなどを使った素材で出来た、アイテムのことを言います。
ベールと言っても種類は様々。
基本的にはウエディングドレスと着る時に顔にかけるアイテムとなるため、色は白色がほとんどですが、素材はもちろん、長いものや短いもの、デザインもたくさんあります。
ウェディングドレスで顔にかけるベールの意味は?
ベールにはいくつかの意味があります。
多く語られることが多いのは、「花嫁を邪悪なものから守るため」という意味です。
海外では、「邪悪なものから身を守るための魔除け」という意味がベールには昔からあり、花嫁を守る役割を持っているとされています。
ベールを使った演出は?
ベールを使った演出の中には、「ベールダウン」「ベールアップ」というものがあります。
「ベールダウン」とは、新婦が付けているベールを顔にかけるセレモニーです。
ベールには「母親の愛情の象徴」という意味合いもあるため、バージンロードを歩く前に、新婦の母親からベールを下げてもらい、最後の身支度をしてもらうという演出となります。
ベールダウンは必ずしないといけない演出ではありません。
ベールダウンセレモニーをせずに、最初からベールを顔にかける状態で入場することも可能性ですし、ベールを下げる相手も必ずしも新婦の母親でないといけないわけでもなく、祖母や新郎の母親など、基本的には女性に行っていただくことが多い演出です。
「ベールアップ」とは、新郎が新婦のベールを上げるセレモニーです。
新婦のベールを取り払うことで、二人を隔てるものをなくすという意味があり、親に代わり、新郎が新婦を守っていくという決意を合わす演出です。
こちらのベールアップも必ずしないといけないわけではありませんが、結婚式の意味合いとして、セレモニーとして、写真撮影のタイミングとして、取り入れる方は多いです。
もう一つベールに関する演出をするとすれば、「ベールガール(ボーイ)」という演出です。
こちらは短いベールだと、演出をすることは難しいですが、長さがあるベールの場合、だいたい3歳から5歳くらいまでの結婚式に参加してくれる女の子、男の子にベールを持ってもらい、新婦の後ろを歩いてもらう演出です。
小さい子がお手伝いをしてくれることが多いため、歩く速さやベールを持つ力によって、ベールを引っ張ってしまい、新婦の頭ごと引っ張ってしまう可能性があるため、実際にはベールの裾ではなく、ウエディングドレスの裾を持ってもらうようになることが多いです。
小さなお友達に参加してもらうことによって、場の雰囲気も和むため、結婚式にお子様が参加される場合は、お子様が出来る演出を取り入れても良いかもしれませんね。
ウェディングドレスを顔にかけるベールの意味【まとめ】
ウエディングドレスでの顔にかけるベールは、チュールやオーガンジーなどを使った素材で出来たアイテムのことを言い、種類は様々で、長さや素材の違いがあります。
顔にかけるベールの意味は、「花嫁を邪悪なものから守るため」や「母親の愛情の象徴」と昔から言われており、新婦がバージンロードを歩く前にベールを顔にかけ、新婦を守る役割をしています。
それに伴って、「ベールダウン」「ベールアップ」というセレモニーがあり、「ベールダウン」は基本的には新婦の母親からベールを顔にかける演出で、最後の身支度をしてもらうようになります。
「ベールダウン」は新郎より新婦のベールを上げてもらい、二人を隔てるものをなくすという意味があり、親に代わり、新郎が新婦を守っていくという決意を合わす演出となります。
結婚式の演出には一つ一つ意味合いが込められています。
一生に一回の結婚式。意味合いを持って、多くの方に協力をしていただき、「ベールダウン」や「ベールガール」など、参加型の演出を取り入れるのも良いかもしれませんね。