ご結婚、おめでとうございます。
私はウエディングプランナーとして、多くのご新郎ご新婦様のご結婚式のお手伝いをしてきました。
「謝辞をどう言ったらいいかわからない」「謝辞用にカンペ紙を作るのはあり?暗記した方がいい?」と、よく新郎様よりご相談をされていました。
本日は新郎の謝辞の書き方や文例をご紹介したいと思います。
そもそも新郎謝辞ってどういうもの?
謝辞とは感謝の想いを伝えるものであり、結婚式では参列者に新郎が両家を代表して感謝の想いを伝えるものとなっております。
新郎が結婚式で感謝の想いを伝えるタイミングは2か所。
1つは披露宴で入場し、お二人が席に着いてから行う「ウエルカムスピーチ」と呼ばれるもの。
もう一つは結婚式の結びにご両家が並び、ゲストの方に向き合ったタイミングで行う「謝辞」。
「ウエルカムスピーチ」では、本日来てくださったことへの感謝や、挙式が無事に結び、披露宴を楽しんでくださいね!という気持ちを伝える場として、設けております。
ウエルカムスピーチは必ずしないといけないものではありませんが、新郎がマイクを通してゲストの方に感謝の思いを伝える場が、お開きの謝辞のタイミングしかなくなってしまうため、最近ではほとんどの方がウエルカムスピーチ、そして謝辞の2つをされる方が多いです。
お開きの謝辞も言うのが嫌だと思われている新郎がいても、必ず行ってもらうようにしていました。
きちんと言葉で伝える機会ってこれからあまりないですし、結婚式はお二人のために集まってくださった方ばかりですからね。
結婚式の結びの謝辞は必ずあるものだと思っていてください。
新郎の謝辞はカンペ紙あり?なし?
だいだい結婚式の1週間前から3日前あたりで、いよいよ謝辞を考えないといけないというときに、新郎は誰しも直面する問題ではないでしょうか。
謝辞のタイミングは、ゲスト全員が新郎に注目した状態で言葉を発します。
人前で喋ることに抵抗がない方や、その場での気持ちを伝えたいという方はカンペ紙はなしでも良いかと思います。
ただ、どうしても緊張をしてしまい、言葉が出ず、文章を暗記したものの、思っていたことを十分に伝えることが出来ない場合もあるため、カンペ紙を見ることによって、気持ちも整理され、きちんと想いを伝えることが出来るメリットは大きいです。
もちろん、途中で言葉が出てこなくなってしまっても、参列者の皆様は優しく見守ってくださっているので、安心して臨んでくださいね。
一番おすすめしないのは、暗記する!と思い、いざ喋り始めると、頭が真っ白になってしまい、途中でカンペ紙を出し、読みだすことです。
もちろん、それでも一生懸命さはゲストの方には伝わり、素敵な空間にもなりますが、スマートな方法としては、カンペ紙見るなら最初から見る、見ないなら最初から見ない、としておくと、よりスムーズにご挨拶が出来ると思います。
新郎の謝辞の書き方や文例
謝辞の長さは、だいたい言葉にして2分くらいを目安に伝えるようにしましょう。
謝辞の書き方としては3部に分けると、参列者に伝わりやすくなると思います。
参列者へ日頃の感謝を伝える
「本日は、私達のためにお集まりいただき、ありがとうございました。
このような結婚式を開くことが出来たのは、ここにいる皆様のおかげだと心より感謝致します。」
これからの結婚生活への思いや今思っていることを伝える
「これからも二人で手を取り合い協力し、いつも笑顔が溢れる家庭を築いていきたいと思います。」
参列者の健康や幸せを願い、気持ちを伝える
「結びになりましたが、皆様のご健康とご多幸をお祈りし、私達からのご挨拶とさせて頂きます。本日はありがとうございました。」
このように3部に構成を分けると想いも伝わりやすくなります。
もちろん、これはあくまでも文例のため、一番良いのは新郎自身の経験や、感じたことを素直にゲストの方へ伝えることです。
当日、その場で喋る予定の方や、暗記して言おうと思っている方も、実際文字に起こしてみると、伝えたいことが明確になると思うので、カンペ紙を使っても使わなくても一度書いてみるのも良いかもしれませんね。
新郎の謝辞のカンペ紙はあり?【まとめ】
新郎の謝辞は「ウエルカムスピーチ」と呼ばれる披露宴の最初にあるもの、そして披露宴の結びにあるものとして2回喋る機会があることが多いです。
謝辞はその場で思ったことを伝えても、書いたものを暗記して言っても、カンペ紙を読んでも、どれでも問題ありません。
謝辞の書き方は3部に分けて作ることを意識すると、想いが伝えやすくなると思います。
例え当日、少し失敗をしてしまったとしても、お二人の想いは必ずゲストの方に伝わるので、安心して臨んでくださいね。