私はウエディングプランナーとして、多くのご新郎ご新婦様のご結婚式のお手伝いをしてきました。
よく「ウエディングプランナーの仕事ってお客さんとのトラブルやハプニングとか多そう」と言われることが多いです。
本日は実際のウエディングプランナーの裏話についてご紹介致したいと思います。
ウエディングプランナーの裏話!
結婚式場は非日常空間で、お客様の幸せのお手伝いをする場所のため、キラキラしていたり、華やかなイメージを持たれたり、周りの方に「いい仕事だね」と言われることがとても多いです。
そしてその分、「お客さんからのクレームとか凄そう」とトラブルが多そうなイメージも持たれがちな仕事でもあると思います。
正直なところ、お客様とのトラブルが「0」というわけはありません。
これはどの仕事にも当てはまることだと思いますが、全お客様のご要望を100%間違いなく汲み取り、実現するということは難しいです。
それでも、ブライダル業界が「トラブルが多そう」というイメージを持たれてしまう理由には「金額が高いから」「一生に一回のイベントだから」というところが大きく影響していると思います。
「金額が高いから」という中には、車を買ったり、家を買ったりする場合には、実際にお客様の手元に「もの」が残り、「これにお金をかけたんだ」とお客様が納得して購入をされることが多いですが、結婚式は手元に残るものと言えば写真や映像、あっても小物類のみ。
かたちにならないものを売る仕事です。
そこでお客様の思い描いていたイメージと違えば、「こんなにお金をかけたのに」と、トラブルに繋がってしまうのです。
そこに「一生に一回のイベントだから」という価値が合わさり、お客様のからのクレームやトラブルに繋がってしまう傾向があります。
ウエディングプランナーのトラブルとハプニング!
お客様から言われることが多かったものと言えば、「変更をお願いしていたのですが」ということです。
結婚式を創っていくためには、お客様との対面式と、お電話でのお打ち合わせがあります。
そして並行してウエディングプランナーは1か月に何組ものお客様の担当を持つようになります。
一生に一回の結婚式だからとたくさん迷い、演出内容や引出物等細かいところまで、何度も変更される方も実際多く、ウエディングプランナーは、その修正分を全て把握しておく必要があります。
何度も変更があったり、他にも担当のお客様がいたりと、「どこが変更になったのか」「これはどのお客様のことだったか」と、お客様のことを把握出来なくなってしまった場合には、お客様とのトラブルへと繋がってしまいます。
そして、よくありがちな裏話ですが、担当のウエディングプランナーではなく、他のウエディングプランナーに変更を伝えられ、ウエディングプランナー間で連携が取れておらず、変更が出来ていなかったということもあり得ます。
さらに、もっともどうしようもないことは、お客様が「変更を伝えた気になっていた」というハプニングです。
もはやこれでは「言った言ってない」状態になり、最終的にはウエディングプランナーとの信頼関係を崩してしまうまでに発展してしまうことになります。
結婚式でのトラブル回避法!
回避法は、とにかくお客様に親身になり、話をしっかり聞き、そして「大事なことはメモを取ること」です。
サービス業は、お客様が話しているときは、「目を見て話を聞きなさい」と教え込まれ、お客様が真剣に話をしているところに目を逸らして「メモをすることが出来ない」ということが新人ウエディングプランナーには多いのです。
そのとき「口ではわかりました!変更しておきます」と言って話は盛り上がっても、実際にお客様が帰られたあとや、数日経てば、お打ち合わせ内容も忘れてしまいます。
お客様と楽しく目を見て話しながらお打ち合わせをすることは当たり前で、とても素晴らしいことですが、お客様のご要望を叶えるのがウエディングプランナーです。
話を聞きながら、必ず、メモを取るようにしてください。
どうしてもお客様が話している最中にメモを取ることが苦手という方はお客様に「大事なことなので、メモを取らせていただきますね」と伝えてから、メモをするようにしたら良いでしょう。
お客様も自分たちのことを話だけ聞くウエディングプランナーより、しっかりとメモを取って聞いてくれるウエディングプランナーの方が、絶対的に信頼度が高くなります。
そしてもう一つ大事なことはメモを取る時には、「決まったところにメモを取ること」です。
お客様と話しながら、走り書きでメモを取ると、どこに書いたかがわからずに結局その話も忘れてしまい、変更が出来ていないということもありがちです。
必ず、自分で決めたわかりやすい場所にメモをひとまとめにして書くようにしましょう。
ウエディングプランナーの裏話!【まとめ】
ウエディングプランナーとお客様との間で一番多いトラブルの裏話は「変更をお願いしていたのですが」というお客様のご要望の変更が出来ていなかったこと。
お客様とのトラブルに繋がりやすく、信頼関係を崩してしまいます。
とにかくお客様に親身になり、話をしっかり聞き、そして話し中でもしっかりメモを取ることで、お客様とのトラブルはかなり軽減されます。
ただ、毎回お客様にクレームを言われるわけではありません。
しっかりお客様のために一生懸命仕事をしていたら、例えミスをしてしまっても、信頼関係を築くことが出来ていれば、トラブルに発展することは稀です。
目の前のお客様を大事にするだけで、お客様にとっても、ウエディングプランナーにとっても楽しくお打ち合わせが出来、結婚式当日を楽しみに臨めるようになるので、安心してくださいね。